死亡事故による慰謝料など損害賠償額の具体例
最終的に示談で提示する損害賠償額の算出の仕方を見てみます。ただしここに書かれている数字などはあくまでも例ですので同じような事例でこのような額になるということでも有りませんし、保険会社が示談交渉で提示してくる金額はここの例よりも少ないことが多いことも事実です。ケースによって変わりますので、ご家族のケースなどで正確な金額算定をされたい場合は当事務所でも行っていますので、ご相談下さい。(有料サービス)
■死亡者の事例
被害者は38歳の男性会社員。
家族は妻と子供2人
年収700万円。
即死状態。
○入院治療費
20万円
○葬儀費用
120万円
○逸失利益
・生活費控除率
30%
・就労可能年数
29年(67歳までの年数 67-38)
・中間利息控除
15.141(ライプニッツ係数=複利年金現価表)
・中間利息控除後の現価
700万円×(1-0.30)×15.141=7,419万900円
・退職金
事故時支給退職一時金 600万円
定年(60歳)まで勤務した場合の退職金 2500万円
中間利息控除(60歳-38歳=22年のライプニッツ係数) 0.341
中間利息控除後の現価 2,500万円×0.341=852万5000円
差し引き逸失退職金 852万5000円-600万円=252万5000円
・逸失利益合計
7,419万900円+252万5000円=7,671万5900円
○慰謝料
3000万円
○損害賠償額合計
20万円+120万円+7,671万5900円+3000万円=10,811万5900円
○過失相殺による減額
20%
○差し引き損害賠償請求額
10,811万5900円×(1-0,20)=8,649万2720円